ドイツ・ゲビオマイズド(GebioMized)のISCOレベル2公認バイクフィッターとなりました。

コロナ問題がなかなか収まりませんね。。

海外出張もなかなかできません。

バイクフィッティングの学会やシンポジウムに参加できず、1年以上が経ちました。
しかし2020年よりアメリカやヨーロッパでWebinar(Zoom技術をつかったネット講習)が開始され、アメリカ・UCSF Medicine of Cyclingとその他いくつかの講習に参加してきました。

その中でも昨年末はヨーロッパの代表的なバイクフィッティング機関であるドイツのゲビオマイズド(GebioMized)がWebinarによる資格講習を開催したので、まだ同社が開催する学会やシンポジウムしか参加したことのない私は受講をすることに決めました。資格取得に強い目的があるわけではなく、同社の考え方を深く知りたい欲求が強いのです。

日本でゲビオマイズドといえば、TREK Precision Fitで使用されるサドルポジション評価装置があります。また2018年からはサドルが輸入されるようになりました。このサドルはツールドフランスを4度優勝したクリス・フルームもスポンサー契約を変えてまで使用するサドルとして知られていますね。また新たにタイムトライアル/トライアスロン用のサドルを開発し、パトリック・ランゲ選手をはじめプロトライアスリートも使用し始めました。

ゲビオマイズドは自転車業界ではヨーロッパを代表するイクフィッティング研究機関として有名ですが、様々なスポーツ解析の研究も長年事業として行っています。また北米のバイクフィッティング機関との繋がりも強く、学会の主催にGebioMizedは多く関わっています。

ちなみにゲビオマイズドはバイクフィッティング講習をISCOと呼びます。ISCOとはInternational School of Cycling Optimizationの略です。

私も過去の2015年、2018年とドイツでのバイクフィッティングの学会「ISCO Fit Symposium」に参加しています。
2015年のISCOについては→リンク
2018年のISCOについては→リンク

本拠地はMuensterというドイツ北西部、オランダに近い都市です。

同社は2000年代初頭からライダーとサドルのコンタクトポイントに着目し、安定した着座状態であれば脚も動きも改善し、自転車特有の腰痛などの痛みを減らすことができ、パフォーマンス向上に繋がるという強い理論を持っています。バイクフィッティングの原点はサドルとのコンタクトポイントをベースとしています。解剖学の見解とそれを同社のサドルプレッシャーマッピング装置を使用してライダー評価します。ライダーが表現しづらい感覚もフィッターがデータを確認して理解することができ、それがサドルの問題なのか、ポジションの問題なのかがわかってきます。蛇足ですが、同社のプレッシャーマッピング装置は自転車だけではなく車椅子に使用されたり、乗馬のサドルのカスタマイズとして使用されています。乗馬に関して詳しくないですが、馬も動物なので、馬との信頼関係を築くためにも、馬に不快感を与えなければ容易になりますよね。

ISCOは国際バイクフィッティング協会「IBFI(International Bike Fitting Institute)」→リンクにも認められています。

 

ISCOには
レベル1:サドルとライダーのコンタクトポイントについて(初級)
レベル2:パワー、ペダリングとフットプレッシャーについて(上級)
をはじめ、この他エアロポジションについての講習、ペダリング解析のパイオニアであるLEOMOのオンデマンド講習などのカリキュラムがあります。
詳しくはこちら(英語サイト)→リンク

昨年末Webinar講習で同レベル1を取得し、2月から始まったレベル2の講習と4月の終了テストを経て晴れてレベル2公認フィッターとなりました。
同社が開催する学会での講義やシンポジウム、北米の自転車展示会インターバイクなどの展示会場に参加してきているので、同社の考え方や理論は以前から知っていました。おかげで私にとっては正直難しい内容ではありませんでした。

Webinarの使用言語は100%英語です。ヨーロッパでも自転車の学会での公用語が英語です。私にとって高いハードルではありません。

世界中だれでも事前の講習申し込み、テキストダウンロード、Webカメラ付きPCさえあれば参加できます。あとは身体アセスメントの実践ができるスペースがあればOKです。

完全受講型+テスト&レポート提出のレベル1、その次である参加型受講+テストのレベル2。各レベル共週1回、5週間に渡るライブWebinarです。資料は非公開です、申し訳ありません。

私が用意したのは講習用Webカメラ付きPC、手元にプリントアウトしたテキスト、脇に知らない単語を調べるためのノートPCでOKです。ただ知らない単語が多いと、それを調べている内に講習が進行してしまうので、ドイツ語なまりの講師の話を聞きこぼす可能性大ですけど。。しかし第2言語での英語の言い回しはバリエーションは少ないので、聞き慣れれば楽です。日本からも京都在住のオーストラリア人フィッターであるフラナガンさんも参加していました。講習は常に質疑応答があり、身体アセスメント、改善方法について多くを学ぶことができたかと思います。

多くの理論と実践方法を学ぶということは、バイクフィッティングを行う上で、様々な解決策を導ける引き出しを多く備えることができると私は信じています。

日本は言語障壁が大きく、物の情報は豊富ですが、いざ理論となると知らない事だらけです。
バイクフィッティングの情報については、2000年代に入りスペシャライズド社のBG-Fit理論が日本に入り、BIKEFIT、Precision Fit理論が知られるようになり大きく改善しました。それに合わせRetul、シマノのハイテク計測器が店頭に登場し大きく進歩しました。しかし今だに1980年代中期のフランス理論を語る指導者がいるなど、遅れていると感じてしまうときもありますね。コーチングについても同じですね。

コロナが解決しなければ何も始まりませんが、今のうちに私なりにできることを常に探し、今後も自発的にマイペースでどんどん色々な知識をつけていき、国内の啓蒙活動をしたいと思います。

楽しく快適に速く乗れるよう、お客様の要望に正しく応えられるようなバイクフィッティングを常に目指しています。早くコロナが解決しますように!

これからもKeep Learningの精神で頑張ります。

IBFI国際バイクフィッティング協会 レベル4バイクフィッター
伏見 真希門(ふしみ まきと)

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