2024年2月 バイクフィッティング フォローアップ講習会報告

2024年2月に下記２拠点において、プロのバイクフィッターを対象にした「バイクフィッティングフォローアップ講習会」を開催しました。

このフォローアップ講習会を開催した目的は、これまで日本にBG-FITをはじめ、BIKEFIT、Trek Precision FIT、RETULそしてGURUなど海外のバイクフィッティング講習の受講者による、プロのバイクフィッターさんが誕生し活躍されてきました。私（伏見）も多くのバイクフィッティングの講習に携わってきておりました。

しかし近年ショップ様とお話をさせて頂くと、過去に受講したのち、バイクフィッティングに関するアップデートができていない事に対する不安や、受講した内容を少し忘れかけているなど多くの相談を受けてきました。国内のショップ様や、バイクフィッターさんの多くがこれらバイクフィッティングの技法を習得してから１5年程経つ方も見えます。

インターネットが発達し、国内のメディアや日本語の動画サイトでもバイクポジションについても良く見かけるようになりました。近年はロードバイクはケーブル類が内臓されたロードバイクが登場するなど、「販売後」のポジション変更が難しくなってきた要素もあり、より慎重にお客様にバイクを納車できることが大切になってきました。

今回はロードバイクのバイクフィッティングについて半日の講習会ではありますが、フォローアップ講習会として、上記あるいは同等のフィットブランド資格保有者のみを対象とした講習会を開催させて頂きました。バイクフィッティングブランドの垣根を越えて、バイクポジションの考え方の歴史、バイクフィッティングにおけるのアセスメント評価方法のアップデート、正確性を追求したクリート調整方法、最新の海外のバイクフィッティング事情についてスライドを使用しながら講習をさせて頂きました。平日での開催でしたが、多くの方々にご参加頂き大変感謝しております。

いまだバイクフィッティングと聞くと「レーシング」や競技志向とミスリードされがちで、個々のサイクリストにも目的があり「乗りやすい」バイクに仕上げるという考えに至らない場合があります。お客様に合ったバイクパーツの選択などもそうです。販売店さんの趣向でも過去に講習を受けたが、時の流れによって考えが変化し、バイクの見た目を優先させてしまうケースや、ホビーの方にもアグレッシブなポジションに仕上げてしまう事もあるようです。しっかりと知識を持って頂ければ、日本語メディアの刺激的な情報に左右されず、お客様により良質なサービスできるかと思います。

今回の講習会の内容が、皆様の知識のアップデートやより良いサービスのヒントになって頂けたようで嬉しく思っています。

お忙しい中遠方よりご参加頂きありがとうございました。

サンメリット
講師：伏見　真希門（ふしみ　まきと）
IBFI 国際バイクフィッティング協会　レベル４認定バイクフィッター
RETUL マスターレベルバイクフィッター、元インストラクター
BIKEFIT　インストラクター
ISCO Gebiomized　レベル2認定バイクフィッター
その他保有資格多数

2月1日講習会：愛知県名古屋市　RIDE OASIS
参加者：
山形県　サイクルランドさいとう　齋藤様
埼玉県　スポーツバイクファクトリー北浦和スズキ　鈴木様
福井県　サイクルオートサカイ　重永様
滋賀県　GIANTストア　びわ湖守山　新野様
愛知県　ワタキ商工株式会社ニコー製作所　渡邊様
愛知県　BIKE EGG 杉浦様
大阪府　マーレドラート株式会社+今里自転車部　小谷様
2月9日講習会：福岡県久留米市　　エンデュランスラボ
参加者：
福岡県　クロスロードバイシクル　宮本様
福岡県　イワイスポーツバイシクル久留米　松本様
熊本県　GIANTストア熊本　緒方様