【サイクリストの悩み】何足買ってもビンディングシューズが合わない? 足の指、地面についていますか?
何足バイクシューズを買い替えても自分の足に合わない気がする・・・
私(伏見)がこれまで多くのバイクフィッティングを行ってきて、サイクリストのバイクシューズ選びについてこんな悩みや相談受けてきました。(この場合バイクシューズとはビンディングシューズの事を指します)
例)
Aさん:ショップに行きバイクシューズを選び試し履きし、適切なサイズ・幅のシューズに選んだはずなのに、どうも片足の指先が動いて合わない気がする。。
Bさん:足に合わないのはわかっているのだが、足先のフィット感を優先してわざと小さめを履いています
Cさん:普段の靴では何も気にならないが、なぜか何足バイクシューズを買っても自分の足の合わない
Dさん:インソールを既製品、カスタムメイドなど使用してきたが、どうも片足がフィットしない etc.
細かく聞いていくとこんな悩みのようです。
いったいなにが原因なのでしょうか?
答えは・・
それら多くは浮き指(Toe Floating)の問題であることが多いです。
■浮き指とは?
足の指に力がかかっていない状態です。具体的には、足指を浮かせて指の付け根部分で歩いてしまう歩き方。
■こんな方が浮き指になりやすい
・サイズが合わない大きなシューズを履いている方
・普段あまり歩かない方
私がバイクフィッティングで経験してるのは、サイクリストの足の大きさが小さい側で起きている症状ですね。その多くのケースでは足が小さく、しかも少し片側に比べ短い。踵もややサピネーションが確認できます。
このようなケースのサイクリストは、カスタムインソールを使用してもやはり足先のフィット感が弱いです。
なぜなら指先の力が弱いため、結局硬いソールのシューズ内で指先が浮いてしまうからです。スニーカーなどはソールが柔らかいため、インソールが比較的均一に足に触れるため気づきにくいところです。パワーの出力差がある方もこれが原因の一つかもしれません。
こうなってくると、サイクリストはきつめのシューズを選ぶようになり、足のつま先の遊びを減らそうというマインドになってくるのではないかと思います。
スペインの元世界ロードチャンピオンのオスカル・フレイレ選手の足の形は小さなシューズを履き続けたため、変形してしまっています。
これは世界中のトレーナーやバイクフィッターの間で今でも語り草になっています。。
これは健康を考えても非常に良くないですよね。
浮き指症状の方は主に付け根と踵の2点でバランスをとっているので、足がくじきやすかったり、転倒のリスクがあるようです。
足は両足とも指、付け根、踵の3点がバランスよく地面と接するようにしたいものです。
「私はサイクリストだから普段歩かないから、足が疲れやすい」
こんなフレーズは昔から聞く事ですが、バイクフィッティングの観点からみると、ちっとも喜ばしいことではありませんね。
基本は健康的な日常生活が大切だと私は思います。
■改善策は?
衰えた足の指先を鍛えることで、改善が見込めるようです。
・足の指の間に手を指をいれて挟み広げるようなストレッチ
・足の指を握りこむ
・床にタオルを敷いて、足の付け根を深く曲げる意識でタオルを引き寄せる
・足の指でジャンケンをする
などがあるようです。
しっかりとしたリハビリ機関や、信頼されるスポーツトレーナーに相談されるのも良いかと思います。
快適に長時間バイクに乗るためにも、一度ご自身の足を意識してくださいね。
Happy bicycle riding!
サンメリットBIKE FITスタジオ
伏見 真希門(ふしみ まきと)
IBFI (International Bike Fitting Institute)国際バイクフィッティング協会 Level4会員
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